フュージョン?ペーストろう材とは…
■どんな所で使われるの?
?ろうが回らない。
?オーバーヒートで焼けつく。
?周辺がよごれる。
?フラックスが均一に塗れない。
?リングろう材がセットしにくい。
?リングろう材がつくりにくい。
?在庫管理が大変。
フュージョン?ペーストの範囲は…
■広範囲なフュージョンペーストろう
?ハンダ
?錫/銀ハンダ
?鉛フリーハンダ
?銀ろう
?カドミュームフリー銀ろう ?銅ろう
?アルミニュームろう
?ニッケルろう
?金ろう
フュージョン?ペーストの構成は…
■粉末狀のろう材
?強度や耐食性など継手條件を決定
?アトマイズ法による美しい球形パウダー
■フラックス
?良い継手接合を作るために必要な材料
?接合部の汚れ、酸化被膜を除去
■バインダー
?粘度の調整
?分離沈殿の防止
?長期保存が可能
?加熱中の脫落防止
フュージョン?ペーストの利點は…
■利點は?
?ろうとフラックスが同時供給
?どんなワーク形狀の場所にも供給可能
?超小型部品には最適
?形狀毎の在庫が不用 ?オーバーヒートの心配がない
?供給機による定量供給による効率の良い均一作業が可能
?品質向上による不良品発生の防止
はんだペースト用フラックス
■非腐食性フラックス
殘留が容認される際に殘留物が腐食せず結局接合箇所を破壊しない時、これらフラックスは非腐食性として分類される。一般的に言ってロジンベースと合體してこれらのフラックスは常溫ではニュートラルだが加熱時には僅かに酸化する弱い有機酸を含んでいる。ニュートラルでロジンベースのフラックスは非伝導、非腐食性の殘留物が製品に安全に殘るような電気部品に特に適している。
■中間フラックス
これらのフラックスは通常弱い塩酸を含んでおり、非腐食性のタイプよりフラクシング力がかなり強い。ハンダ付後の殘留物は普通ハンダ付した箇所に害を與えることはないが、空気中の水分が腐食を進めるため可能なときには何時でも除去しておくべきである。
■腐食性フラックス
ほとんどの腐食性フラックスは活動的な無機酸及び無機塩を含んでいる。表麵の酸化物をすばやく取り去る力と能力があるため、これらフラックスは高速自動ハンダ付けなどに最も適している。同時に腐食性フラックスは一般的に言っても最も信頼できるハンダジョイントができるのでハンダ付後の殘留物は除去されなければならない。さもないと殘留物がジョイント箇所を浸食し破壊することになる。
■非腐食性用
フラックス名 フラックス
活性溫度* 推奨する殘渣除去の方法 流れ
特性 接合可能な金屬母材
銅&真鍮** 鋼 メッキ ステンレス鋼
GPR 300-525°F
149-273°C 石油ベンデン
又は
塩素炭化水素ソルベント 公平な
流動性 Yes No LT No
LPS 300-525°F
149-273°C 石油ベンデン
又は
塩素炭化水素ソルベント 限定的 Yes No LT No
LPT 300-525°F
149-273°C 石油ベンデン
又は
塩素炭化水素ソルベント 限定的 Yes No LT No
MBC 450-595°F
232-313°C 石油ベンデン
又は
塩素炭化水素ソルベント 限定的 Yes No LT No
S 300-525°F
149-273°C 石油ベンデン型クリーナー 公平な
流動性 Yes No LT No
*:加熱時間の延長はフラックスが早く酸化する原因になり得る。
*:特殊な條件下での作業はアンモニアを含んでいるフラックスでハンダ付けされた真鍮部品の腐食を進めることになる。
LT:広範囲にわたり金屬表麵の條件が異なるため研究室でテストを行うことをおすすめしたい。
■中間用
フラックス名 フラックス
活性溫度* 推奨する殘渣
除去の方法 流れ特性 接合可能な金屬母材
銅&真鍮** 鋼 メッキ ステンレス鋼
WC 300-525°F
149-273°C 湯洗 母材に留まり、
融解まで
流動が小さい Yes Mild
(LT) Most
(LT) (LT)
PMS 300-525°F
149-273°C 湯洗 母材に留まり、
融解まで
流動が小さい Yes Mild
(LT) Most
(LT) 300 Series
(LT)
PA 300-450°F
149-232°C 湯洗 母材に留まり、
融解まで
流動が小さい Yes Mild
(LT) Most
(LT) 300 Series
(LT)
PAN 125-300°F
52-149°C 湯洗 母材に留まり、
融解まで
流動が小さい Yes Mild
(LT) Most
(LT) 300 Series
(LT)
■腐食性用
フラックス名 フラックス
活性溫度* 推奨する殘渣
除去の方法 流れ特性 接合可能な金屬母材
銅&真鍮** 鋼 メッキ ステンレス鋼
WC 250-600°F
121-316°C 洗浄剤入り湯洗 母材に留まり、
融解まで
流動が小さい Yes Most
(LT) Most
(LT) 300&400 Series
(LT)
PMS 300-600°F
149-316°C 洗浄剤入り湯洗 母材に留まり、
融解まで
流動が小さい Yes Most
(LT) Most
(LT) 300&400 Series
(LT)
PA 300-600°F
149-316°C 洗浄剤入り湯洗 母材に留まり、
融解まで
流動が小さい Yes Most
(LT) Most
(LT) Most
(LT)
ペーストろう材
■銀ろう
フュージョン番號 合金成分 液相溫度 規格
Ag Cu Zn Cd Ni Sn
1000 45 15 16 24 ― ― 1145-F 619-C BAg1
1050 50 15.5 16.5 18 ― ― 1175-F 635-C BAg1a
1100 35 26 21 18 ― ― 1295-F 701-C BAg2
1120 30 27 23 20 ― ― 1310-F 710-C BAg2a
1130 19.5 32.5 35.5 12.5 ― ― 1375-F 746-C ―
1200 50 15.5 15.5 16 3 ― 1270-F 688-C BAg3
■カドミウム無し銀ろう
フュージョン番號 合金成分 液相溫度 規格
Ag Cu Zn Cd Ni Sn
1115 60 30 ― ― ― 10 1325-F 718-C BAg18
1202 40 30 28 ― ― 2 1320-F 716-C BAg28
1205 56 22 17 ― ― 5 1205-F 651-C BAg7
1230 60 25 15 ― ― ― 1325-F 718-C ―
1235 65 20 15 ― ― ― 1325-F 718-C BAg9
1238 38 31 28.8 ― ― 2.2 1292-F 700-C ―
1240 40 30 28 ― 2 ― 1435-F 779-C BAg4
1245 40 30 25 ― 5 ― 1550-F 843-C ―
1246 45 25 30 ― ― ― 1292-F 700-C ―
1250 45 30 25 ― ― ― 1370-F 743-C BAg5
1255 55 21 22 ― ― 2 1220-F 660-C ―
1260 50 20 28 ― 2 ― 1305-F 707-C BAg24
1265 25 41 32 ― ― 2 1400-F 760-C BAg37
1400 72 28 ― ― ― ― 1435-F 779-C BAg8
1450 50 34 16 ― ― ― 1425-F 774-C BAg6
1740 54 21 ― ― ― 25Pd 1740-F 949-C ―
4765 56 42 ― ― 2 ― 1640-F 893-C BAg13a
4772 54 40 5 ― 1 ― 1575-F 857-C BAg13
4774 63 28.5 ― ― 2.5 6 1475-F 700-C BAg21
■銅?黃銅ろう(銅基合金)
フュージョン番號 合金成分 液相溫度 規格
Cu P Ag Zn other
1190 75.0 7.25 17.25 ― ― 1191-F 644-C ―
1300 92.75 7.25 ― ― ― 1462-F 794-C BCuP2
1306 86.75 7.25 6 ― ― 1325-F 718-C BCuP4
1310 86.75 6.75 ― ― 7Sn 1340-F 727-C ―
1311 1247-F 674-C
1320 91.75 8.25 ― ― ― 1320-F 716-C ―
1440 27 ― ― 65.5 7.5Sn 1384-F 751-C ―
1565 53 ― 9 38 ― 1564-F 851-C ―
1600 54 ― 4.5 41.5 ― 1634-F 890-C ―
1650 55 ― ― 41.75 0.25Mn 1634-F 890-C ―
1800 80 ― ― ― 20Sn 1470-F 799-C ―
1830 90 ― ― ― 10Sn 1749-F 954-C ―
1850 ― ― ― ― 100Cu220 2041-F 1116-C ―
1900** 100 ― ― ― ― 1980-F 1082-C BCuP1a
1900-F** 95 ― ― ― 5F2O3 1980-F 1082-C ―
■ニッケルろう
フュージョン番號 合金成分 液相溫度 規格
Ni Cr Fe Si B P
1610 89 ― ― ― ― 11 1610-F 877-C BNi 6
1630 75.9 14 ― ― ― 10.1 1630-F 888-C BNi 7
4775 74 14 4.5 4.5 3 ― 1900-F 1038-C BNi 1
4777 82.6 7 3 4.5 2.9 ― 1830-F 999-C BNi 2
4778 92.5 ― ― 4.5 3 ― 1900-F 1038-C BNi 3
4779 94.5 ― ― 3.5 2 ― 1950-F 1066-C BNi 4
■アルミニウムろう
フュージョン番號 合金成分 液相溫度 規格
Al Si Zn Cu
1040 76 10 10 4 1040-F 560-C Alum. Assn. 4245
1070 88 12 ― ― 1080-F 582-C AWS BAISi-4
1022 50 5 45 ― 1022-F 550-C ―
A071 50 5 40 5 986-F 530-C ―
■アルミニウムはんだ
フュージョン番號 合金成分 液相溫度 規格
Zn Al
738 98 2 738-F 388-C ―
A031 95 5 710-F 373-C ―
A131 88 12 815-F 435-C ―
845 85 15 845-F 452-C ―
892 80 20 892-F 478-C ―
Paste Brazing Fluxes
フュージョンのペーストろう材用フラックスは、高溫時に粘著力の強い表麵酸化物のすばやい除去が必要なところで高速自動ろう付運転を助けるように構成されている。一般的に言って、ろう付用フラックスは高腐食性をもつことを禁じられている。このことからも、ろう付後の殘留物は可能なときに何時でも除去すべきである。
■ろう付用フラックス
フラックス名 活性溫度* 推奨する殘渣除去の方法 適性ろう材*
銀基ろう
フィラ
メタル 銅/りん
銅/銀/りん
溶加材 銅/亜鉛
溶加材
STL 1000-1600°F
538-871°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 Yes Yes No
STK 1000-1700°F
538-927°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 Yes Yes No
STN 1000-1700°F
538-927°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 Yes Yes Yes
LHK 1000-1700°F
538-927°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 Yes Yes Yes
WSA 1000-1700°F
538-927°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 Yes Yes Yes
DMX 1100-1700°F
593-927°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 Yes Yes Yes
BMW 1600-1900°F
871-1038°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 No No Yes
BMA 1600-1900°F
871-1038°C 酸性、アルカリ性洗浄剤 No No Yes
*:選定されたフィラメタルは液相溫度が規定されたフラックスの範囲內になければならない。
Aluminum Fluxes
■アルミニウムフラックス
アルミ母材の接合は20年以上前に初めてフュージョンが外気火炎ろう付用ペーストを開発して以來同社の専門分野となった。ろう付及びハンダ付用のフラックスが最もポピュラーなアルミ母材の接合のために開発された。
■腐食性フラックス
NDA- 腐食性グループの中で最も強いフラックシング活動をする(ハロゲンを含む)。延長された加熱サイクルに対して最も長い壽命を有する。フラックス殘留物は完全に水洗いが可。フィラメタル1070,1040,1022及びA071とペアーになる。
NPA- マイルドでNDAと似ているが、より管理されたフラックシングにより母材の腐食及びエッチングを減らす。肉厚の薄い部品に適しており水洗いが可。フィラメタル1070,1040,1022及びA071とペアーになる。
NTA- 管理されたフラッシングとノンスランプの性質を持ちNDAと似ている。ファインメッシュフィラメタルのためクリーム狀でなめらかな外観をもつ。小徑のストリッピング操業に推奨できる。水洗いが可。フィラメタル1070,1040,1022及びA071とペアーになる。
■非腐食性フラックス
TNC- 塩化物を含まないフラックスでろう付箇所の後洗浄が不要。フラックスの殘留物はろう付箇所の壽命に悪影響を與えることはない。水洗浄不可。フィラメタル1070,1040,1022,A071とペアーになる。
BNC- TNCと似ており、より高い溫度のフラクシングとろう付後の殘留物を減少させる(目視できる)。
KNC- 6061や6262などの液相溫度の低いアルミベース金屬に使用する。また、6063及び3003母材にも適している。水洗浄不可。1040,1022,A071とペアーになる。
GNC- TNCと似ており特に5000シリーズのアルミ及びその他マグネシウムを含む合金のろう付に適している。また、通常使用される合金にも適している。水洗浄不可。1070,1040,1022及びA071とペアーになる。
■爐中ろう付用フラックス
JNC- 迅速乾燥バインダーを含んでおり非腐食性で爐中ろう付に適している。フィラメタル1070,1040,A070,A071とペアーになる。
FAB- ろう付後の殘留物を減少させJNCと似ている。フィラメタル1070,1040,1022,A071とペアーになる。
■非腐食性フラックス ASN
非腐食性フラックスでアルミ熱交換器、出口/入口管アッセンブリー、コンデンサー”ピッコロ”接合及びその他6061や6262を母材とするアッセンブリー用として推奨できる。ハンダ付後のフラックス殘留物は非腐食性のためフラックスの除去は不要。ハンダ金屬738,A031,A131,845及び892とペアーになる。
■アルミニウム母材の融解範囲
母材 溶解範囲
1000 Series 1190-1215°F 643-657°C
3003 1190-1210°F 643-654°C
5005 1170-1210°F 632-654°C
6061 1080-1200°F 582-649°C
6063 1140-1210°F 616-654°C
6262 1078-1204°F 582-652°C
7072 1195-1215°F 646-657°C
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